事務所にいると営業の電話がかかってくる。
季節によってかかってくるパターンがおよそ決まっており、電話がある度に、あぁこんな時期なのか・・・と思う。
最近では日に何件も固定電話がお安くなるとかなんとかのネタが多く、春先は投資とか先物が増える。

ちなみに"電話代がお安くなる"系は某社のみだけどねw
あと、必ずNTTの固定電話の代理店と名乗るのだけど、問いつめるとNTTを"中心とした"固定電話を"扱う"某社の代理店と白状するのだけど、これって「消防署(の方向)から来ました」という消火器の訪問販売と変わらんよね。

さて、電話営業とか飛び込み営業なんだけど、どれだけ効果があるかと言えばほぼ0に近いだろう。
なぜなら客先の都合も聞かずにいきなり押し掛けて行って商談をするのだから、初動からマイナスなわけだ。忙しい時間を使わせるのだから、それなりの迷惑をかけていることを忘れてはいけない。
よほど商材に自信があり、事前に客先をシミュレーションして的確な条件を出さなければ、ほぼ難しいといえる。



だが、それでも一定の成果があるから続いているのかもしれない。
なお、前職でも闇雲な電話営業や飛び込みを行なったけど、うまくいったことはほぼなかった。
不動産という地域に根ざした商材であれば、近隣とのコミュニケーションで一定の成果は出るものだ。実は口コミが最大の武器となり、チラシや看板は口コミを補強する要因でしかない。そこに不躾な一方的な電話が良い選択とは思えない。

もっとも、電話営業も役に立つことがある。
それは社員教育として度胸付けにはなることだね。
反感を持たれた客先に反論する話術はなかなか付かないものだ。
実践で営業力を高める、おそらく最も安直なやり方だろう。
まぁ、支持はしないけど。


ところで先日あった感心した電話営業。
某社代理店の固定電話営業だったんだけど「御社は営業電話がかかりやすい設定になっております」だって。
「なんだい、電話帳を端からかけてるんじゃん」
「いえいえ、設定があります。その証拠に、今お電話してますから」
って、お前は落語家か!切り返しがウマいぞw
受け取りようによっては、電話されたくなければ契約しなさい、とも取れるのだけど・・・。
いいのかなぁ?
ソーシャルゲームが活況だそうで、といいつつもソーシャルゲームって呼び方がカッコいい感じだけど、課金型のネットゲームなわけで、ここ数年で流行っているブラウザゲーム(インストール無し)なものとやっていることは全然変わらないのだけど、より刹那的な仕組みがいいのかしらね。
ちょいと昔だとゲーム機かパソコンを買って、ゲームソフトを高いお金を払って買って、オンラインに繋がると楽しいよね?的な風潮から、いくら機材に投資するかみたいな流れがあってビジネスの仕組みは単純購買にあったのだけど、携帯からスマホに移ってからはお金を吸い上げられるストローがカンタンに刺さってしまうらしく、ソシャゲジャンキーの乱造状態からお金がダダモレになっているようだね。

さてそんなスマホ中心のネットビジネス界では、今まで様々なビジネスモデルが生まれてきたのだけど、ソーシャルメディアに紐付いたビジネスモデルは新しいようで古いやり方に見える。

あんまり聞かなくなったけど、その昔は団地とか住宅街で布団屋がイベントをしたものだ。
最初はプレゼントとして、安いけど自分では買わなさそうなものを配る。子どもをダシにしてでも人を集める。で、最初はちょっとした安価な商品をえらく安く売る。すると集まったお客は買わねば損みたいな気になってくる・・・どんどんと段階をあげていくと、最後には高額な布団セットを買わされると。

正月に親戚が来たら、布団が必要でしょ?とか、ダニやほこりが健康に悪いですよ!とか、必要があるのかないのか分からない商品に大金を払ってしまう。

ソーシャルゲームもほとんど同じで、最初はタダで遊べる。だんだんと必要なアイテムが足りなくなる・・・時間をかければ集まるけど、ちょっとお金を使えば今すぐ手に入る・・・集めたカードとかの商品がもったいないからお金を使う・・・我に返れば大金を使ってしまった!

集めたのはデジタルデータでしかない。
これなんに使うの?

なんだかイヤな商売だけど、古いやり方を新しいプラットフォームで再利用する。
案外とコレがネットビジネスの成功の秘訣かもねw
市場参入について是非もないものだが。
2012年度の国内ネット通販市場というのは約10兆2000億円になるそうな。(野村総合研究所調べ)
これを大きいと見るか、まだまだと見るかはそれぞれだけど。
分かりやすくヤマダ電機の連結決算と比較すると約2兆円だそうなので、なんとも微妙に思えてくる。


もちろんヤマダ電機自体のネット通販も含まれるわけだが、楽天の流通総額(単純に売上ではない)が1兆3000奥らしく、またamazonの売上が国内だけで7,300億円なのでまだまだノビシロがあるのかも?

さて、ネット通販においては書籍や音楽、ゲーム等のデジタルデータや保険などの契約証券取引、または物販ということだけど、さらにB2CかB2Bによっても分析が難しい。
経産省のデータだと情報通信業が25%、総合小売りが20%と家具や家庭用品、家電などで15%ほどなので、一般的なB2Cネット通販とすると35%程度となる。
するとやはり全体でヤマダ電機と似たような規模になるのかな。

ネット通販は伸びているのだけど、楽天かamazonに乗ったままでどこまでいけるものか?少々気になるものだ。
その昔なんだけど、前職で不動産の値付けをしていると値段ってどうでもいいような気がしていたものだ。
というのが、値段の付け方って原価から導きだす積み上げ方式と、他社の価格から見た相対的な値付けの方法があると思うのだけど、不動産という流動的な、かつ事故やタイミングによって変動する商品は原価積み上げではできないわけだ。
もちろん工場製品では原料費やら人件費やらの必ずかかる原価があるので価格を変動しにくい。だが不動産という、要はそこにあるけど使わなければ価値のない、むしろ税金やらがかかって使わざるを得ないものというのは損益をベースに考えなくてはいけない。収益があがれば良し、上がらなければほったらかしにしたいというものだ。
すると損が出ない程度に回していく方が良いわけで、値付けは所有者の状況によっていくらでも変えられる。収支さえあっていればどうにでもなるのだ。
そこで不動産業者的な発想だけど、今の時点で損しなければ良いのだから、要は売れる相場価格で調整すれば良い。それが将来的な価値を決める価格ではないということだね。



まぁ、何が言いたいかというと、狭いところで相対的な価値を考えてはいけないということで、例えばマンションの上階だから価値があると思っても、中古相場にしてみれば意味がないということだ。住宅地もそうで、いくら高く買ったからといっても、そのまま売れるわけではない。
だから価格はカンタンなのだ。他所と同じ価格なら良いと。
まぁ、それで失敗する例があとを経たないのだけどね。
オタク向けビジネスというのは、ちょっと昔に某マーケティング会社が市場規模の大きさを喧伝していて、なんだかなぁと思ったものだが、確かに大きいことはよく分かる。
なにしろ必要最低限という発想ではなく、飽食のような消費行動をするわけだから一人当たりの売上が半端ではないのであって、あれば喰い付くダボハゼ消費なのだから目を付けたくなるだろう。


ただ、ここで勘違いしてはいけないことは、オタク向けビジネスは理論ぶった訳知り顔のマーケッターではなく、ソッチの筋にいる真性オタクでないと描けないことだ。
まぁ、オタクマーケットなんぞというのはすでに10年単位で動いており今さらのところではあるので、あえて手を出すのはスキモノでないと無理だろう。10年、20年前を思い返せば、真性でないナンチャッテの企画で討ち死にした屍が山積しているのだから。
さて、ズラズラ書いていて結論はというとオタク向けビジネスが昨今では金太郎飴のようにテンプレ化してると。
そのテンプレの中でも、オタク流の斜に構えた楽しみ方があって、表向きは売れているように見えて、実はまったく嘲笑の的なんてことも多い。すると分析する側もオタク気質を理解できなければ、ウケている(ように見えただけ)コンテンツを引き継いで、続編を作ったら大コケ(ネタとして飽きられた)という悲劇を生み出すだろう。



なにしろ彼らは同じ人種と思ってはいけないのだ。
彼らは未来を生きているのだ、予想は間違いなく裏切られる。
するとどうすべきか?
供給側が楽しむこと、楽しんだ結果でオタクマーケットとラップできれば御の字ぐらいで考える。なにしろ数十年前のコンテンツを焼き直しながら2世代で消費するのだ。
これがそろそろ3世代で消費する時代がくるわけで、ある意味で恐ろしいw
いやはやyoutubeやニコニコ動画なぞというものが流行っているそうで(笑)
ユーザーが動画を作って、そこから儲けている人が続出しているらしいですよ!っと。

我ながら書いていて薄ら寒くなってきましたね。
何の話かというと、某テレビ番組で上記のことがネタにあがったらしいのだが、確かに新しい収益構造としておそらく10年以上前からあるアフィリエイトの延長線に動画投稿があっただけなのをさも珍しく語ったものらしい。
まぁ、話題になるのは良きことかな。


なるほど間違いではないし、まるっと間違いでもあるよね。
動画投稿でアフィリエイトの収益が還元させる構造は悪くないし、世の中のすべてのコンテンツは対価を得て当然だと思うので、その手法のひとつと思えば納得できる。
しかしながら稼げる動画には少々高いハードルがあるだろう。
単純に面白いこと、興味深いこと、ためになること、何かに貢献できること、つまり良質なコンテンツであること、これが対価を得るべき動画であろう。
だが収益があがる動画は、おそらく著作権や公序良俗に微妙に触れるところギリギリのものと予想される。つまり見たい欲望に対するちょっとした部分がもっともウケるわけで、厳密には法律違反になるものも多かろう。
具体的に言えば、古いテレビ番組や映画など、買うほどの価値は見出せないけどタダなら見たい・・・人気があるから広告が乗ってくる、とかね(レギュレーション上で乗らないか?)
動画制作のハードルが低くなったために、ライトな著作権侵害が横行するわけで、そこをビジネスモデルと言い切る自信はない。

もちろん自分で作った楽曲が注目されたり、作品として良質なものが対価を得ることは正しい。だが、それがアフィリエイトなのか?といえば、ちょっと疑問だよね。
もっと投げ銭のように払い込む仕掛けができれば、それは理想的なビジネスモデルに昇華できるだろうに。
先日、お客さんと話していて面白かったこと。
昨今の変身ヒーローもののビジネスモデルが興味深い。
今の仮面ライダーや戦隊ヒーローなんてのは1年交代で必ず変わるのだけど、ちょっと前に画期的なことがあって仮面ライダーが半年スタートをずらしたことで、新商材の発売時期が年2回かつパワーアップが年2回あるので、合計4回くらいはチャンスが生まれるわけだ。さらに年2回くらいそれぞれ映画があるので、そこも大きな山ができて常に売り出し時期ができると。しかも映画興行になると家族で見ることになるので、席料は親子で2〜3人分、DVDは全国のレンタルビデオに売れるので確実に儲かるわけだ。
要はメディアミックスの改良系だと思うのだけど、ひとつのコンテンツを複合的に展開かつ多面的に投入することで確実に収益化すると。
あともうひとつ面白い試みなのは、古いキャラクターを登場させることでお父さん層の興味を引くやり方か。これで蓄積された膨大なソフトを再利用し、今までマニア中心だったマイナーコンテンツが流動してくる。
恐るべしw

さて、このやり方は古典的なのであって、リバイバルや続編的なコンテンツはよくあるケースだ。しかし新しいものに混ぜることで古さを新しく変えていく手法は、他のビジネスにも応用できそうだ。

そこでどうだろう。
出版界あたりで古いコンテンツを引用した新しい・・・いや、むしろありふれているなw
子どもの頃に仮面ライダースナックを買ってライダーカードを集めたものだが、それはいまだにプロ野球カードだったりJリーグカードだったりと同じ仕掛けが続けれている。
確かによくできた商売で、好きなものをコレクションしたくなる、コンプリートしたくなるというのは購買意欲を高める効果がある。また関心するのが、仮面ライダーカードはカード用のアルバムが比較的容易くもらえるようになっていて、もらってしまえばズッポリとはまってしまうから恐ろしい。
これのスゴいところは(個人的に関心しているところは)何枚で達成できるかが分かっていること。うろ覚えだけど、ウルトラマンのカードアルバムというのもあったけど、確かこれはカードの貼る場所とカードの中身も分かっていたように思う。それにより目標値が分かりやすく、途中で挫折しにくくなる。挫折しにくくなれば、売上も想定しやすくなるもんだ。


もちろんちょっと気がとがめる仕掛けだけど、コレクション型のビジネスモデルはファン層をいかに作り上げ、かつ維持しつつ利益を確保してくるか?なので、多少あこぎに見えるのも仕方無しか。

ところでこの方法を応用したのがアニメ業界でありアイドル商法だったりする。
メディアミックスなんぞはこの延長線で(元々はちょっと意味が違うか)いかにお金を吸い上げやすいストローの数を増やすか?に展開しがちだ。またユーザーもコンプリートを目指して労力をつぎ込む。
例のソーシャルゲームなんかもかなり古典的なビジネスモデルで、予想外にネットと融合しやすかったのは驚きなんだけど、リアルタイムとワンクリックという手軽さがユーザーを動かす。
昔はお菓子を完食しないと次のカードは手に入らないし、親におねだりをしないと買ってもらえなかったので、お手伝いをしたりテストで良い点を取ったりと頑張ったものだがね。
よくある例え話。
アフリカに行った靴商人が現地人が誰も靴を履いていないのに喜んだとさ。
だって、靴を履かせることを覚えさせれば巨大な市場が生まれてボロ儲け!(適当に意訳)
その逆もあって、幕末のころにチョンマゲを見た外国商人は、日本人はハゲが多いと勘違いしてカツラを大量に仕入れて大損をしてという話もあるらしい(ホント?)

さて、距離や文化の違いからくる価値観の違いを商売に結びつけることは、おそらく基本的なビジネスモデルだろう。

ちょっと前からクールジャパンなどという"お寒い"日本文化を海外に輸出するビジネスが注目されているが、異文化との違いを充分に理解しなければ歪んだ成功しか生まないだろう。例えばクールジャパンの一部だけど、食文化が海外で注目されつつも正しく理解されないままに似たようなものにすげ変わっているものもあるし、後から正そうにも歪みは正せない。
同様に日本国内で取り入れられたものでも日本向けにカスタマイズされたものが、国内の文化には貢献するものの輸入のビジネスモデルとして成立しなかったものもあると思う。

すると正しい異文化を取り入れるにビジネスモデルは、価値の違いを利益に変えるものだろうか。つまり他方で無価値だったものが価値あるものになる。例としては過去の捕鯨ビジネスというのも牛丼の吉野家カットも、低価値なものを高価値に変えるものだろう。逆に日本国内で無価値な廃品や廃棄自転車、中古自動車も海外では充分金銭に変えられる。
あと、少し前に流行ったヒマラヤ岩塩なんかも、採掘は露天でタダ同然ながらも日本ではブランド的に扱われた。
おそらくこのビジネスモデルはマーケティング的な仕掛けがキモなんだろうけど、怪しげな方向に行きがちなところも気をつけないとね。どこか知らない東南アジアの山奥からよくわからないお茶を仕入れてくるようなのはどうかとね。
これは飲食業界では有名な言葉らしい。
知らなかったけど、うなづけること多し。

★人が集まる九ヶ条 

1)人は人が集まる処へ集まる
2)人は快適な処へ集まる
3)人は噂になっている処へ集まる
4)人は夢の見られる処へ集まる
5)人は良いもののある処へ集まる
6)人は満足の得られる処へ集まる
7)人は自分の為になる処へ集まる
8)人は感動を求めて集まる
9)人は心を求めて集まる

これって飲食店以外でも共通した話で、実店舗でもネットでも同じだろう。
どんな商品でもサービスでも人が喜ぶことが大切。

ビジネスは利益を追求するものではあるけど、その前にやるべきことはあるわけだね。